近藤先生の夫で当サークルのG・Mをされていましたヨン様こと近藤俊博さんが、
2009年12月25日22時09分、享年65歳にて永眠しました。
ここに生前のご厚誼を深謝し、謹んでご通知申しあげます。



南の風
亡くなられる前日に書かれた読み物「南の風」が見つかりましたので、掲載します。
縁起物 (2009/12/24)
今日は24日、'Xmas イブです。
パソコンに向かう背中では、今年最後のワークが行なわれています。
曲は<ニイハウ>、グアムでしげ美が習ってきたモノです。
これで全てのレッスンが今年お終い、この後、皆さんはお正月の準備にお忙しいことでしょう。大掃除、しめ飾り、鏡餅、おせち料理などの用意です。
これら全ては縁起かつぎ、縁起物と謂えばスタジオ入口に置いてある狸の置物、どんな意味があるかご存知ですか?
飲食店などの正面によく置かれていますアレです。
これが何を意味するか意外と知らないヒトが多いです。
タヌキは"他抜き"で、他を抜く<競争相手より上回る>が真の意味です。
他に入り口<盛り塩>をする飲食店が多いのもご存知でしょう。
あれは平安時代、高貴な方が多くの家来を引き連れ、牛車に乗り町を散策しました。
車を引く牛は、と或る料理屋の前に塩が落ちており、それを舐めにその店に近寄って行ったそうです。牛車の殿様は「丁度飯(いい)の時刻、皆の者、此処で食そうぞ」と、車を降りたそうです。
牛は塩が好物だそうで、それ以来、料理屋、飲食店、旅館などは大勢の客を招こうと<盛り塩>をするようになったそうです。
私、若い頃、土日にかけて寿司屋のバイト(得意先なので無給)をしたことがあります。
店の床を掃除していたら、オヤジさんから叱られました。
「トシちゃん!掃くときは入り口から奥へ!奥から掃き出しては駄目じゃん」
そうです、奥からだと<客を掃きだす>に繋がるそうで、縁起が好くないと言われました。
ネタケースのカウンターの上に大きな木彫りの鮭がありました。
「オヤジさん、見事なガマ鮭ですね」と言ったら、
「ガマ鮭じゃない!引き鮭だ」
<客を引く>の縁起担ぎだそうです。
招き猫の右手は客を招きいれ、左手はお金です。(逆だったかな?)
最近では欲張りにも両手を挙げているのも見かけます。
今年もいろんな事がありました。
濡れ衣の浮気事件、孫の誕生、発表会前日の左腕靭帯損傷、グアムでの優勝などなど、決して好いことばかりでありませんが、マッいいか!
アロハ!そしてマハロ!
どうか皆さん佳いお年をお迎えください。